暴力を受ける女性たち 6
強姦は、パキスタンの至るところでみられる問題です。
1997年4月、国会は輪姦で有罪となった者を死刑にする法律を通過させました。
この新法の下での最初の事件は、マルダンで7月に発生し、2人の被告が死刑を言い渡されました。
にもかかわらず、警察に通報されるのは、強姦の3分の1以下であると推定されます。
警察官自身がしばしば女性を強姦した罪に問われています。
7月には、ラワルピンディの女性が、3人の警察官に強姦され、彼女の同伴者も殴打され強盗されたと告発しました。
ある警察官によると、大半の強姦事件で、被害者は、反対に「フダッド法」の姦通罪で起訴される恐れがあるために、強姦罪で告訴しないよう圧力をかけられるとのことです。
合意のうえでの不貞行為は、フダッド法に反すると考えられています。
しかし、パキスタン人権委員会の弁護士によれば、政府は、過去に比べると、フダッド法に基づいて女性を起訴することが少なくなっており、裁判所は、刑の言い渡しや保釈の許可で、女性に寛大さを示しているといいます。
フダッド法では、女性や非イスラム教徒の証人を認めていません。
これは、もし男性が数人の女性の前で1人の女性を強姦した場合、女性の証人が認められないために、フダッド法では彼を有罪にできないことを意味しています。
同様に、もしイスラム教徒の男性がキリスト教徒の女性を数人のキリスト教徒の男女の前で強姦した場合も、非イスラム教徒の証人は認められないので、フダッド法で彼を有罪にできないことになります。