世界経済を考える
石油価格の安定、賃金上昇のマイルドさなどから、インフレ率も加速されているわけではありません。
中期的にみても、冷戦からの脱却という政治的要因のほかに、多くの国での規制緩和などによる民間活力の再活性化、技術の拡散・・・
各地域での統合ないし分業体制の進展による"規模の経済"のメリットによって、ことさら、悲観的になる必要はない、と思われます。
しかし、あえていえば、各国間にいくつかの重大な不均衡・格差が存在し、それらの解消ないし是正がなければ、本格的に安定しかつ発展的な2つの世界」が実現しないのかもしれません。
その不均衡の代表的な一つは国際収支の不均衡です。
第ニは南北間の不均衡です。
第三の不均衡は人口の格差です。
第四番目の不均衡は、経済成長と自然環境の不均衡です。
あえて第五の不均衡をあげると、経済の「一つの世界」化へのスピードと政治および社会のそれとのスピードの差です。
経済ではすでに自由と規模拡大のメリットをテコに、国境なき経済が実現しつつありますが、政治では各国の主権や既得権益の問題がからんでそのスピードが遅れています。