「ひとつの世界」をつくる
社会的な「ひとつの世界」化は宗教、社会的慣習などの差のために、その当否は別として、もう一段遅れています。
すべてを経済に合わせる必要はないですが、時間的なズレの問題は、絶えず各国間ないし地域間の緊張と摩擦を作りだす原因ではあります。
・・・これまた調整がむずかしい問題です。
このような不均衡は、相互に関連し合っており、その解消ないし是正には国際協調が不可欠です。
すでに各種レベルでのさまざまな"場"において討議と調整が行なわれており、また専門分野の有識者グループからの提案、勧告も多くなされています。
・・・以下、そのなかで、開発途上国への資金還流に焦点をあてて「ひとつの世界にむけて」主要国と国際機関に経済政策について勧告を行なったシュミット報告に触れつつ、軍事費削減(軍縮)と政府開発援助費充実(経済協力)について、私見をのべていきたいと思います。
これまで久しいあいだ冷戦ということで、米ソを中心に多くの国では軍備の強化が行なわれ、また多くの途上国では地域紛争に備えるという意味もあって、同じく軍備の強化に追われてきました。
その結果、世界(144力国)の軍事費は1987年に1兆164億ドルと1兆ドルの大台に乗せ、ほぼ途上国の累積債務残高と同じ金額になりました。