なぜ軍拡は非経済的か
第三には、軍需品の価格形成には通常の市場原理が通用しないこと。
関係者は競争と市場原理を生かすよう努めていますが、発注者が「軍」という独占体であり、また秘密保持ということもあって情報が公開されず、市場経済になじまないのです。
・・・したがって、経済全体の市場機能を阻害し、ひいては民間活力を弱めます。
この点は量的に測定しにくいものですが、おそらく第一、第ニの経済的マイナス効果より大きいでしょう。
ベトナム戦争中のアメリカにみられたように、ここから生ずる社会的マイナス面も大きいのです。
第四には、開発途上国の場合には、先進国からの武器輸入のための外貨と国内の関連施設整備のための費用が膨大となり、このことが経済開発を阻害し、民生を圧迫します。
第三世界への武器輸出は、近年武器蓄積の増加、累積債務の増大により減少していますが、88年に297億ドルに達しています(米国議会調査局)。
・・・以上の点が最近、軍事費が経済にとってはマイナスだと考えられている点です。